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「国民主権」の危うさ

国民主権の正体。


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 現在、日本国憲法には「国民主権」がうたわれています。

前文

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する」

 第一条にも「国民主権」が書かれています。


第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であつて、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く。

 この国民主権について学校教材用の本を見ますと次のように説明されています。

「『国民主権』などといった場合の主権には、国の政治のあり方を最終的に決定する権力、という意味があります・・・したがって、日本国憲法では、日本国民に国の政治のあり方を最終的に決定する権力をあたえているのです」

 私が子供の頃、憲法の話が書かれた本を読んだことがあり、「国の中で誰が一番偉いか」という問いかけがありました。内閣総理大臣?天皇陛下?国民主権だから国民が一番偉いんだ!という内容です。

 学校教材用の本を更に読みますと、次のように書いてあります。

「民主主義は、個人の価値を認め、個人の人格を尊重する『個人主義』が前提となって成立します。日本国憲法第13条に『すべての国民は、個人として尊重される』とあるのは、まさに、日本国憲法が個人主義を採用していることのあらわれだといえます」

 学校では「国民主権」「個人主義」を通して、「オレ様国民は主権者様だ!」と教えているわけです。

  弁護士の南出喜久治氏によると国民主権というのは非常に暴力的なものだと述べています。100人で構成される国家があり90人が残りの異端の10人を殺してしまうという法律を作ったとします。憲法も改正できるから10人を抹殺することを容認する、これが国民主権であり、人が神になり、そういう暴力が正当化されることがあるというものです。

  国民主権はロック、ルソーによって発展させられた概念で、ルソーは「社会契約論」の中で、「一般意志は常に正しく、常に公共的利益を志向する」としています。一般意志は契約者全体、つまり人民であり、それが主権であると言っており、「主権」は一般的契約(法)の限界を超えるわけにはいかないと述べています。
 しかし、国民主権は南出氏の言うように「国民の意志」自体が法であり、既存の法を一瞬にして無とし、無限定な力として暴走する危険性を持っています。ですから国民主権のような観念を憲法に持ち込むべきではないとする憲法学者が世界に多いといいます。

 南出氏はイエス・キリストの話もあげています。イエスは捕らえられてユダヤのローマ総督であるピラトの前に引き出されますが、ピラトはイエスに何の罪も認められず、しかも、ここでは死刑にすることは許されなかったのに、ユダヤ人の群集に煽られてイエスを十字架刑という極刑にしてしまいます。これが国民主権の源流だと述べています。

 GHQ製日本国憲法は「オレ様は主権者様だ」と国民に教えました。3年前に中華人民共和国の習近平氏が来日したとき天皇陛下が引見しましたが、鳩山総理(当時)、小沢民主党幹事長(当時)が1ヶ月ルールを無視したのが問題になりました。こうした行為は畏れを知らないGHQ憲法世代「主権者様」の特徴でありましょう。主権者様に選ばれた政治家なんだから天皇陛下は思いのまま動くモノだという意識の現れです。官僚を批判し、政治主導にするというのも「主権者様」に選ばれたという意識を持った政治家の奢りでしょう。本来、官僚だの政治家だの言う前に能力が問われるものです。

 「国民主権」によって主権者様となった日本国民はルソーの言う「公共的利益」を志向したでしょうか。否、「国民主権」は日本国民を傲慢不遜な個人主義に育て上げ、自由だの権利だのばかり叫び、"今だけ、カネだけ、自分だけ"のエゴ国民を作ってしまったのです。



参考文献
 日能研ブックス「日本国憲法」(東京出版『あたらしい憲法のはなし』復刻版より)
  ビジネス社「日本国憲法無効宣言」渡部昇一・南出喜久治(共著)
  中公文庫「社会契約論」ルソー(著)/ 井上幸治(訳)
  小学館「天皇論」小林よしのり(著)
  WiLL2010.3「本家 ゴーマニズム宣言 小沢も亀井も不敬な政治家」小林よしのり

参考サイト
  WikiPedia「国民主権」

添付画像

 ジャン=ジャック・ルソー(PD)


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